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2014.12.27




今月の初めはロンドンから車で1時間ほどのClivedenHouseに滞在しておりました。以前に訪れた時と外観は変わりませんが、スタッフやサーヴィス&レストランなどが随分と様変わりしておりました。
実は昨年から全面的なリニューアルに取り組んでいて完成は2015年末の予定とのこと。また内容的にも、スターシェフを招聘して新たな魅力を加えたオーベルジュへと変貌を遂げておりました。ロンドン市内もそうですがイギリスの食環境はどんどん変化しているのを実感します。

時の流れの速さが実感される師走もあと少し、激動の2014年も終わります。

今年はアップダウンの激しいダウンヒルコースを滑るような1年でした。
皆さんは如何でしたか?

「私達の身体は神様からのレンタルです。いつかは返却しなければならず、それがいつかは誰にもわからない。」〜

と、いつも話しているのですが、いざそれが自分自身の身に起こってくるとそのインパクトは大きいですね。

自分自身で経験してみて、心の底から実感したのは〜

「不安や恐怖を追い払い真の安堵感を得るただ一つの道は、変化の渦へと飛び込みその反対側に抜け出て再び生きる歓びを感じること!」

人は不安にとらわれたり、恐怖心でいっぱいになると、平常心を失い、普段は何気なく判断したり行動していることができなくなってしまうのですね。
こういう時に最も効果があるのはいつも一緒に居るパートナーの言葉です。
自分もパートナーの一言に何度も助けられました。
人生はまさに旅のようなものですが、いつも相棒が一緒にいることによって歓びも悲しみも味わい深いものになっていきます。

人は人生の成功を、得た物や地位、満足感などによって計りますが、神はどんな経験をしどれだけ成長したかによって計ると謂われます。

自分の身体を返却し人生を終えて次の世界に向かう時に持っていけるもの〜それは魂に刻まれた感動と自分で経験して勝ち取った心の成長だけです。

どんな経験でも、またどんな人生であっても必ずやそこで学び自分自身を成長させるチャンスがあると思います。

来年もまた、一歩一歩焦らず、慌てず、日々の経験をかみ締めながら楽しく歩いていきましよう。

2014.11.25



ミュンヘン市の夜空に浮かぶ満月&レジデンツのアンティクヴァリウムです。 当時のバイエルン王家、ヴィッテルスバッハ家の本宮殿は広大で建築様式が交じり合いかなり複雑な構造をしています。

先月は、前半はイギリスに滞在していましたが、後半は大阪の都心の住民となっておりました。
そして、あっという間に師走がもう目の前です。時間の経つのは本当に早い〜。
明日からは今年最後のイギリスです。

ところで、バイエルン王家の宝物館には10世紀から集められた膨大な宝物が展示されておりました。ただ、自分たちの関心を惹くのは銀器や家具などの工芸品が中心なので地図を見ながら見どころを探します。

以前に「人は見るものに近ずく。」という言葉をご紹介したことがありますが、実際には人は自分の記憶しているものを探しているのではないかと感じます。沢山の人混みの中でも、家族や知った顔は瞬時に見分けられます。
最新の脳科学では人間の顔の認識能力は素晴らしいもので、1億以上の顔の中からでも自分の知っている顔を識別出来るということです。

同じように、工芸品や絵画、建築、街並みなども自分の記憶と合致するものを常に探しているのではないでしょうか?

そして、その記憶は古い書物や映画などはもちろん、もっともっと古い前世の記憶まで含まれるのでは・・・・?

そう考えると、時間と空間を超えた人(が造ったもの)との出会いともいえます。自分自身の目で見ること、心の目でみること、そして自分の心で感じたことを素直に受け入れることがとても大事だと思います。

人は、出会いによって自分自身を知ることが出来るのです。

勇気を持って出かけましょう。

2014.9.25



先月のロンドンでのことです。
ホテルのすぐ前に広がるケンジントンガーデンをしばらく散歩していると、公園の中にカフェらしき建物が見えてきたので立ち寄ってみました。
外観もスタイリッシュですが、中もなかなか面白い造りでした。
こちらはSerpentineGalleryのカフェとして最近できたようです。
Menuは何と和食のイタリア風とでもいうような、とてもスタイリッシュ&なかなか美味なものでした。


実は、今月は別の旅も経験しておりました。
9時間に及ぶ癌の摘出手術です。

掛かりつけのお医者さまに、「そろそろいい年齢だから血液検査でもやってみましょうか?」と言われたのが数か月前のことです。
軽い気持ちでそうですね〜と受けたのですが、その後、精密検査を受けた方がいいかも、と言われたので紹介された市立病院へ行きました。
ところが一週間ほどして、「癌ありましたよ〜」 ということで手術を勧められました。

少々迷いましたが、「もう少し生きたいのであれば手術を勧めます」というA医師の言葉に背中を押され、初めての全身麻酔の手術をうけることとなりました。

手術は「あっという間」に終わりました。何しろ麻酔で眠っている間は何の記憶もないのですから・・・・。

ということで、記憶に残らない旅でした。

でも、集中治療室に戻ってからの苦しさはなかなかですね〜。

しかし、ひどい痛みも感じることも無く何とか退院することが出来ました。

お世話になった先生方や看護師さん、本当に有難うございます。


退院が決まった日の夜遅く、ゴロゴロと雷の音がし始めると南東の方角の空が真っ黒な雲に覆われ、ものすごい雷鳴とともに稲光があたりを真昼のように光らせ、強い雨が降り始めました。パノラマのように窓一面に広がる稲妻の閃光と猛烈な雨。そのうちに病棟のあちこちで携帯電話の警戒情報が何度も鳴り響きました。

明け方になって、ようやく嵐も収まり、意外にも穏やかな夜明けを迎えました。

何かイエスの復活の朝のような〜真っ白の龍の姿をした雲が藻岩山の稜線を超えて流れ、その向こうには青空が広がり、またいつもの病棟の朝の検温の時間になっておりました。


2014.8.20




今回はミュンヘンから車で2時間ほどのアルプスの麓にあるお城を訪ねました。デズニーランドにある白鳥城のモデルにもなったというノイッシュヴァンシュタイン城です。
バイエルン王家のルードヴィッヒ2世がその生涯を掛けて造った城の一つですが、波乱に満ちた人生と謎に包まれた最期がその美しさとともに今も沢山の人々を惹きつけています。

学生の頃に雑誌から切り抜いた1枚の写真が何年も机の前にピンで留められてありました。この城を造ったルードヴィッヒ2世、彼が心酔し全面的に支援したワーグナー、それに応えて数々の名作をものにした作曲家〜「タンホイザー」「パルジファル」「リング」・・・。

若い頃に家族が寝静まってから聞き続けた旋律が脳裏に蘇ってきました。

絶対王政が終焉を迎える頃にバイエルン王家の王となったルードヴィッヒ2世は、自分だけのためにこの城を造り国家の財政を傾けたため王位を追われ、40歳にして謎の死を遂げます。
しかし、その死後ほどなくこの城を訪れる人が増え続け、今では一大観光資源となって世界中の人々が訪れています。

真に人生というのは皮肉なものです。

私達は愛を必要とし愛によって育まれます。
愛がなければ人間は崩壊します。

しかし、皮肉なことに私たちは愛することをよくわからずに生まれてきます。そのため、私たちは一生をかけて愛することを学んでいく必要があるのです。

最初は自分自身を愛することから始まります。誰でも出来て当たり前のように感じますが、これがなかなか難しい。
愛するとは、日本語では「大事にする」が真意に近いように思いますが、たとえば自分の心を後回しにして、親や親友または先生などの言葉を優先する、世間にどのように見らるかを優先する、仕事を優先する、家族を優先する・・・・、常識を優先する。

つまり当たり前のことを当たり前に生きることは自分を愛することと相いれない事が多いのです。
でも、自分を愛することを忘れて生きていると、生きることがどんどん辛くなり、鬱になったり、病気になったりと大変なことになっていく。

生きるというのは難しく、謎に満ちています。

自分自身を愛することは決して自己中でもなんでもない、どうしても必要な過程なのです。

自分自身を大事にできるようになって、その次は自分と同じように他の人も大事に出来るようなる、または自分以上に大事に出来るようになる・・・。

「アナと雪の女王」のなかでオラフが言ってますね。
「大事な人の為なら融けてもいい」
そして、アナがまさにそれを実際に行動に移します。

この感動こそが愛の力です。

ヒントは、「愛の力は愛される側ではなく愛する人にこそ宿るもの」〜つまり愛する人、愛する仕事、愛するものを沢山持っている人が幸せを見つけるのです。

私たちは、一生をかけて様々な人生を経験しながらこのことを学んでいくのだと思います。

2014.7.25



先日、ロンドンで見かけた素敵なカップルが乗っていたくるまです。スイスbフようでしたが、人生を楽しんでいる雰囲気がとても軽やかでいい感じでした。私達とあまり変わらない年齢のようでしたが、時間をス〜とタイムスリップしたような〜でも何の気負いもなく普段着のままの・・・。

自分たちは、どうしても仕事に心を費やし、旅のスケジュールや次の予定に気を取られ、今居る場所と現実にしっかりと向き合っていない時が多いように思います。自然体でゆったりと、今いるところで自分の心を解き放す。なかなかできないですね。


人生は旅のようなものですが、本当に山あり谷あり、たくさんのトラブルあり、でも時には得難い体験や出会いもあります。そんな時にひしひしと感じるのはパートナーの存在です。

自分一人で生きているわけではない。たくさんの人に助けられ生かされていると感じるためにはどうしても必要な存在。
喜びも感動も全て人との関わりから生まれてくる〜。

本当に大切なのは、どこにいても共感出来るパートナーがそばにいてくれること。または自分以上に大切な友を持つこと。


最後に〜

「今日という日を綺麗事ではない、周りからは狂っていると思われるような過ごし方をした者だけに『あした』はやって来る」

2014.4.29



今月は久しぶりにニューヨークに行って来ました。
アッパーイーストにホテルを取り、滞在中はミュージアムロードを歩いて美術館巡りをすることができました。左が建築家のライトが設計したことで知られるグッケンハイム、次がメトロポリタン・ミュージアム、右がフリック・コレクションです。

今回最も感動したのは、初日に訪れたフリック・コレクションでした。カーネギーホールを遺したカーネギーさんと一緒の会社を経営し巨万の富を成した人物ですが、若い頃から絵画のコレクションを始め、事業が軌道に乗ってからは精力的に美術品の蒐集に乗り出します。
しかも、最初から美術館として公開することを目指し土地を取得し、自宅兼展示スペースをマンハッタンのセントラルパークに隣接した70丁目に建築してしまいます。 建物が出来ると、それぞれの絵画にふさわしい内装&家具&工芸品の蒐集へと関心が広がっていきました。
そして、彼の偉業は自分の死後にも美術品の充実を図るための資金を十分に残したところです。
ロンドンのウォレス・コレクションやパリのジャックマール&アンドレなど、個人の住居内を展示スペースとして開放する個性的な美術館は多いものですが、ここまでの完成度は実に素晴らしいです。
自分自身のコレクションの方向性や美術史をふまえながら、しかも独断に陥らず大きな視点でしっかりと定められた狙いが、長い時間を経て熟成されてきたように感じます。

今回は、ニューヨークに転勤された若いご夫妻からお誘い頂きましたので思い切って出かけてきました。
札幌と同じくらいの気候で、まだ肌寒い気温でしたが、天気に恵まれましたので、よく歩きました。

この数年は、それぞれの両親の介護が本格的になり、ケアマネージャーさんや看護師さん&ヘルパーさんに助けられ、何とか仕事を続けられていますが、知らず知らずにストレスや無理が重なったのか今年の冬には相棒が体調を崩し、とうとう手術&入院が必要と言われてしまいました。重なる時は重なるもので自分自身も検査で癌の疑いありということで本格的な検査入院となってしまいました。

春の陽射しが日一日と温かさを増しています。今日も自分たちは生きていてこうして仕事が出来る〜本当に一日一日が大事に感じます。

息子たち家族も元気で暮らしているようです。連休に札幌まで来たようですが私たちのところには寄りませんでした。

人生は思っているよりもはるかに短いものです。
また、今日と同じ日は二度と来ることはないのです。

今日という日を大事に、そして今身近にいる人達を大事に、生きていきましょう。


2014.3.3




EgertonHousu〜いつも立ち寄るヴィクトリア&アルバート美術館のお向かいの路地をほんの少し入ったところにある小さなホテル。
まさにヴィクトリア時代のタウンハウス(貴族がロンドンに冬の間滞在したお屋敷)を内装のみ現代風に改装し、昔と変わらぬサーヴィスを提供し続けている小さなホテルです。

ここでアフタヌーンティーをいただきました。

小さなラウンジでしたが、とても居心地の良い空間なのでゆっくりと寛ぐことが出来、落ち着きます。

仕事の合間のほんのひと時〜日常の喧騒から離れた至福の時間です。

2014.2.10



昨秋にはプラハまで行ってきました。
秋も深まり、紅葉が古都の雰囲気に良くあって美しい街並みでした。

プラハ城から眺めるヴルタヴァ川が旅情溢れる景観です。

街中はヨーロッパの古い都市に多い石畳の細い路地が続き、旧市街は中世にタイムスリップしたような錯覚を覚えます。

市内に残る建築は、古くはロマネスク様式からルネッサンス、そしてゴシック様式まで様々な建築物が残されていて、中には建築途中に時代が変わり増築部分は次の時代の様式に変わっているものもあり、石造りの建築の長い歴史を感じさせます。

スメタナが想いを寄せたモルダウの流れが今も悠然とその姿を見せていました。



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